photo by  m5_architecte

SOB

竣 工 : 2019.05

所在地 : 愛知県北名古屋市

物 件 : 木造住宅への増築/施術室

構 造 : 木造
面 積 : 9.91㎡(10㎡以内の増築)

 「庭先にひとつ空間を作ってほしい」という依頼から始まった。よくよく聞くと、既に3社くらいの案が存在しており、どの案も”小さい建坪ながらも空間を最大限に確保する”という順当な案ではあった。

 

しかし、今回は来客に対して重きを置いた空間造りであることは絶対条件。これにより”大きな空間の確保する”ということの前に、既存の建物の形に左右されない「居心地の良い」断面構成とすることを第一に心がけた。

 

身体的な左右のバランスが崩れると体調も崩す要因となる。

これは視覚的なことからも影響が出やすく、そして単なる真四角の箱では全ての要望を満足させることができない。

従って、勾配天井を採用しつつも、左右対称というキーワードをできるだけ配慮した上で船底天井を採用した。

 

また、南側隣地は空き家となっており、庭全体に植えられている木々が勢いよく茂っている。環境面でマイナスな面しか無かったこの隣地の樹木であるが、ハイサイドからの借景という単純な1つの層を入れ込むことによって、マイナスなイメージをプラスなものに変換させた。


通年を通して赤い葉を茂らせる紅葉。秋には柿がなり、そしてゆずも実を付ける。
マイナス面がゼロとは言えないが、昨今の住宅事情では簡単には手に入れることのできない、本当に贅沢な話しだと思うのは私だけだろうか。