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photo by  朴の木写真室

KGW-M-S

竣 工 : 2024.02

所在地 : 愛知県名古屋市

物 件 : ワンルームマンション

構 造 : RC造
面 積 : 23.60㎡

昭和58年築、竣工して40年以上経つRC造のワンルームマンション。築年数が古く、“どうしてそう言う造りにしたのか?”という理解しがたい部分も多く見受けられましたが、外観のお手入れはしっかり行き届いており、「室内のリノベーションをして空室対策を!」という、今回のプロジェクトに対するオーナーの熱意と必要性はとても感じました。

 

立地は某国立大学が近くにあり、当時、学生をメインとしたワンルームマンションとして建設されたようです。近年は学生用の一般賃貸も建物自体のクオリティが非常に高く、設備も充実してきており、競争も激化。その点、本物件は「洗濯場が共用」ということもあり、入居者離れと賃料の下落が顕著でした。

 

もともとの室内の状況は、「小さな玄関と小上がり」、「単身者用のブロックキッチン」、「トイレ一体型のUB」、「半畳の押入」、また決して高くはない天井など、昭和の時代の雰囲気が残っていました。

 

15年くらい前であれば「そんな程度かな?」という仕様の範囲ですが、時代の変化と人口減少は私たちが感じているより急激に進んいるのも事実です。”賃料を極端に下げてもなかなか入居が決まらない”、という負のスパイラルに陥り、大学が近いという利便性重視のみの賃貸タイプも入居者確保は非常に難しくなっています。

 

今回の室内リノベーションでは、築年数や見た目から立地のみでは対抗できず、思っている以上に大胆に変えていく必要があると判断し、且つ昭和の時代の外観が持つ「時間的な概念とイコール」になるよう、”既存躯体表し”を中心とした空間構成としました。

▼TYPE-A

▼TYPE-B

▼入居者専用収納

▼共用部

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