photo by  電気羊

CRT-101

竣 工 : 2014.04

所在地 : 愛知県北名古屋市

物 件 : アパート1室のリノベーション

構 造 : 軽量鉄骨造
面 積 : 44.30㎡(1室分の面積)

 某ハウスメーカーによって建てられた軽量鉄骨造 2 階建てのアパート。すでにこの時で築 25 年。もちろん、設備や間取りは当時にのまま。寸法の取り方ひとつをとっても、 現代のものよりも、ひと回り小さいように感じます。

 

 近年、賃貸物件の空き部屋について大きな問題となっています。この物件もその波 に飲み込まれようとしているひとつ。設備も古く、築年数も耐久年数を超えています。 集客率という点から、残念ながら、このような物件は最近建てられた新しい賃貸マン ションには到底かないません。

 

 となると、家賃を下げて「安くする」ほかに手立てはないのですが、それは負のスパイラル の始まりだと私は考えます。

 

 家賃が安くなれば、当然借り手にとっては良いことですが、 大家業という観点からは、率直に反対します。古い物件だからといって、退去の度に、ただ壁紙だけ貼り替え、それに加え前回下げた家賃をもう一度下げる。まさに負のスパイラルではないでしょうか。
 

 そして、集合住宅は価値観の違った個の集まりであり、問題の行き着く先は「コミュ ニティー」と私は考えます。

 付加価値を付け、ある一定のコミュニティーレベルを保つための空き部屋リノベー ション。この計画が価値観をもリノベートできるよう、このような改修プロジェクトをそういう位置づけにしていきたいと考えています。