豪のタスマニアへ渡航&「AWBF2025」出展!!

2025.02

オーストラリア・タスマニア州ホバート市で2年に一度開催される、南半球最大の木造船ボートフェスティバル "Australian Wooden Boat Festival 2025"(以下、AWBF2025) において、「くむんだーワークショップ」を実施しました。現地の子どもたちや保護者の皆さまに、日本の伝統的な木造建築文化を体感していただく貴重な機会となりました!

ご縁あって団体設立から関わり、現在も活動を続けている木のジャングルジム「くむんだー」のワークショップですが、2025年で6年目を迎えるにあたり、設立以来最大のイベントとなるAWBF2025への出展を目標に、1年以上前から準備を進めてきました。 本来であれば、前回の2023年にも出展予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により渡航直前で中止に。その後、ゼロベースから企画を練り直し、構想から4年越しでの実施となった、特別な想いのこもったプロジェクトです。

今回は「くむんだーワークショップ」に加え、くむんだー郡上代表の兼定氏 による 「日本の伝統的な建築技術」 の実演ワークショップ(継手製作)や講演会、またくむんだー協会会長 による 組子細工のワークショップ も開催しました。木造建築の専門職の方々がそれぞれの技を披露し、子どもからお年寄りまで多くの来場者に "Japanese Architectural Culture" を存分に楽しんでいただくことができました!



▲ くむんだーワークショップの内容は、日本で行っているものと同じです。ただし、説明はすべて英語で行いました! くむんだーの紹介をはじめ、山や建築に関するレクチャー、そして実際に体を動かして組み立てる実践の部分まで、最初はうまく伝わるか心配でした。しかし、のヨーロッパでの経験やこれまでの日本での活動も活かされ、参加した子どもたちや保護者の皆さまにとって、充実したワークショップになったと感じています。

▲ 保護者の方々にも積極的に参加していただき、親子での体験の場となりました。多くの方から感謝の言葉や温かい賛辞をいただき、次回の開催予定について尋ねられる場面もありました。また参加された方々と英語でコミュニケーションを取ることも多くあり、その反応は非常に好意的なものばかりでした。スタッフのみんなで長い時間をかけて準備してきましたが、その努力が報われた、と実感できる瞬間でした!!

▲ ホバート市は、オーストラリア・タスマニア州の州都であり、国内で最も歴史のある都市の一つで、美しい港町として知られています。19世紀の植民地時代の建築が残る歴史的な街並みと、世界遺産の自然に囲まれた魅力的な都市です。毎年開催される「シドニー・ホバートヨットレース」や「Australian Wooden Boat Festival」など、海洋文化に根ざしたイベントも盛んです。


▲ Australian Wooden Boat Festival では、多種多様な小型の木造船が港に集まります。訪れる人々は、船のデザインや木材の質感、伝統的な造船技術に注目しながら、一つひとつじっくりと観察します。また船の歴史や製作過程について学ぶことで、木造船の魅力をより深く感じ取っているとのこと。またオーナーや出展している職人たちと直接会話をし交流を深めているそうです。

▲ 今回、ワークショップの組立て式に加え、常設型くむんだーも設置をしました!!AWBF2025出展ということもあり、代表のアイディアで「帆船型のくむんだー(くむんだーSailingShip)」を新たに製作。また小さな子どもたちも遊べるようにと、ところどころ板を設置しもしました。見守りのボランティアの方々にも大変お世話になり、連日とても多くの親子連れで賑わっていました!!

▲ 全国くむんだー協会の会長ご夫妻、そしてAWBF2025のGMご夫妻。皆さまのご協力のおかげで、今回のプロジェクトは大成功を収めることができました。ありがとうございました!!

▲ また、ホバート市は静岡県の焼津市とも姉妹都市となっており、現地の協会の関係者の方々にもボランティアとしてたくさんお手伝いいただきました。


▲ これからの設計活動において、本当に必要なものは何なのか・・。設計業務とは少し距離のある本活動ですが、「建築」という枠を超え、英語での「Architecture」という視点から捉えることで、視野をさらに広げ、設計に対する価値観を深めることができるはずです。そして、それは自分自身の成長につながるだけでなく、設計という本業にも大きな刺激とフィードバックをもたらします!!