NO.017 2016.04.26 三和土(たたき)

=伝統的な工法の良さ=

設計からは少し離れますが、昔ながらの三和土(たたき)の施工に携わりました。
この旧家の門構えには、昭和初期の頃に施工された三和土があり、数十年という年月が経つにつれて不陸が大きくなっていました。

 

計画当初は耐久性のあるコンクリート(モルタル金ゴテ仕上げや玉砂利洗い出し等)にしよう、という話しもありましたが、ここは思い切って修繕という選択肢を選びました。

三和土とは「3種の材料を混ぜ合わせる」ことが由来のようで、ニガリと消石灰、土や砂利のことを指します。今回は色目を加味し、黄土を使用しています。

 

割れの懸念もありますが、こういった工法は見ていて本当に気持ちの良いものです。
単に自然素材だから、ということだけではありません。
言葉に表せない安心感というのでしょうか、作業前も、作業中も、仕上がり具合も、見ている方は肩の力が抜けてホッとします。

(気を抜いているわけではありません!!)

 

また、今回施工していただいた”九一”さんも滅多と出来ない工法とのことで、若い職人さんに対しての数少ない指導の場としても活用していただきました。
”九一”さんは漆喰塗りを中心に伝統的な工法の良さを次世代に繋げる活動をしてらっしゃいます。

 

小さなお仕事ですが、いろんな意味で素敵な時間を過ごさせていただきました。
割れの具合は乾燥度合いを見つつ、今後数ヶ月は様子見です。

 

六浦 

※詳しくは「株式会社  漆喰九一」さんのブログに乞うご期待!!